【Ⅱ、海外型】

①ケイマン諸島などタックスヘイブン等に設立したSPCに信託受益権(証券)を譲渡し、オフショア市場で社債や株式を発行し、投資家に販売する。タックスヘイブン:「海外から進出してきた現地設立会社に対して税制上優遇措置が与えられている場所」とか、「本邦における法人の所得に対して課される税の負担に比して、法人すべての所得は特定の所得に対して課される税の負担が著しく低い国または地域」と定義されています。要は、合法的で、法人税が全くないか、非常に安い国や地域をタックスヘイブンと呼んでいます。また、タックスパラダイスあるいはタックスリゾートなどと呼ぶこともあります。たとえば、パナマ船籍やリベリア船籍などは国外源泉所得が免除され、日本人には馴染んでいます。金融の世界では、英領ケイマン諸島、英領バミューダ、蘭領アンテイールなど、主にイギリス領やオランダ領の国や地域が利用されます。ケイマンSPC:完全無税国の1つである英領ケイマン諸島に設立されるSPC・資本の払い込みに係わる登録免許税(資本金の額×0.05%〈850ケイマンドル以上>)、年間の登記料ないし登記税475ケイマンドル以上の2つの税を除いて、所得税・法人税・相続税・源泉所得税制などがゼロで、会社設立の手続きも比較的容易なため、多くの金融機関やオフショアファンドがSPCを設立しています。オフショア市場:各国の金融規制や慣行および課税対象にとらわれず、あるいは税優遇措置を受けて自由に「外対外」ないし「内対外」の取引が可能な金融市場。たとえば、国内の金融機関が海外の資金を調達して、その資金で海外へ投資するのが一般的で「ソトソト取引」とも呼ばれています。ケイマン諸島もオフショアセンターの1つで、ケイマンSPVが投資信託である場合はオフショアファンドと呼ばれることがあります。②信託受益権(受益証券)を資産として、海外の投資家から匿名出資を受けたり、海外の金肩蝋関から融資を受ける。これはオフショア金融センターでの典型的なものです。